「合同就職面接会」で考えたこと

2011年5月2日更新


有効求人倍率が全国でどうとか、失業率がどうとか言われるけれど、一人ひとりの就職に関しては、「採用されるか」「落ちるか」の二つに一つ。全体の数字は関係ありません。
そうはいっても、何社も続けて落ちている人にとってはつらいと思います。能力が高く逃げずにまじめに取り組んでいる人でも、ほんとに何度も落ちます。一方で、失業給付の拡充政策が効いているので、仕事をしなくても当面の生活に困る人が思ったより少ない、という現実もあります。「仕事がない」を口実に、現実逃避をする人もやはり多くいます。

実は、当然のことながら、求人数は0ではありません。求職者が選り好みさえしなければ(つまり条件をいろいろつけなければ)、結構就職口はあります。でもこれは経営者や、既に職を得ている人間の論理であって、職を求める人はいろいろなことを考えていますし、いろいろな事情や悩みを抱えています。次は苦労したくない、失敗したくない、そう思うのは、また当然です。

翻ってみると、求人票を出すときに、「いい人材が欲しい」とは思うけど、「どうしたらいい人材がとれるだろう」とは、私たち経営者は、それほどまじめに考えていないんじゃないか? 人材獲得ではなく単なる人員補充になっていないか? こっちの都合だけを求職者に押し付けていないか? 求職者の皆さんは確かに苦しんでいるけれど、「自分を捨ててまで就職しよう」というほど今の日本は貧しくはないのです。ハローワークに近い現場にいると、「いい人材がいない!」「今どきの若いものは…」などと言う企業ほど、冷静な求職者に「品定め」されている意識を、もっと持つべきなのかもしれない、と感じます。

中小企業にとって、これからの日本で生き残っていくためには、「自社にとっていい人材」(決して学力とか資格が基準ではないです!)を確保することが絶対条件です。その人材が大きく流動化し始めた今は、「自社にとっていい人材」を獲得するチャンスだと思います。
また、いい人材を確保する(採用するだけでなく雇用し続け育成する)ことは、経営者としてのいい腕試しにもなります。鍛えておかないと、腕の悪い経営者のもとには、いい人材は集まりません。それは当然のことです。人間なのでお互いにワガママになりがちですが、労使のベクトルを上手に合わせることができると、お互い幸せだと思います。

ちょっと最初は面倒くさいかもしれませんが、うまくやれば助成金もたくさん出るし、この際トライしてみませんか? ちゃんとお手伝いしますよ。