だから、やろうよ! PTA

2013年6月17日更新


東奥日報コラム「あおもり経済未知しるべ」(第18回)

●毎年この時期になると、来年度のPTA役員の選出に関して悩みが深い小学校も多いのではないでしょうか。うちの次男坊がお世話になっている小学校も同じようです。私自身は今年度で子供が全員小学校を卒業してしまうから言うわけではないですが、男親が小学校のPTA活動に参画することは、たくさんメリットがあると思います。ただ、いくら男女共同参画の時代とはいえ、男親にとって「女性の園」であるPTAに一人で乗り込むのは、やはり少し勇気がいります。お母さん方には、そういう男心をわかってほしいなぁ、とも思います。

●さて、若者のコミュニケーション力低下が問題になっていますが、基礎的な「人間力」は大人になってから努力しても、なかなか身につくものではありません。小学生のうちから、多様な人たちとの接点をできるだけたくさん重ねることがとても大切です。かつてのような、地域ぐるみでの世代を越えた付き合いが減っているからこそ、小学校というステージを使って、地域で人材を育てなくてはいけないのが、少子化日本の現実です。

●面白いことに「近頃の若いものは!」と嘆く先輩方ほど、企業研修でコミュニケーション能力テストをすると成績が悪かったりします。自分の子供世代とうまくコミュニケーションが取れないのに、会社の若手とうまくやれるわけがないと思いますし、地域の若者の人間力向上に無関心でありながら、自分の組織の若手に文句を言うのも、不公平な気がします。コミュニケーションは双方向です。小学校は大人にとってもいい練習環境ではないでしょうか。

●そもそも、「あんな大人になりたい」と子供たちが思うモデルを見せることが、人材育成の早道、就労意識の醸成の肝だと思います。忙しいでしょうが、日々地域社会で活躍しているお父さんやおじいちゃんにこそ、PTAにも少しでもかかわってほしいと思います。この地域からレベルの高い人材をたくさん輩出するために、そして何より自分の子供の成長のために。

●社長さま、ぜひ、男性スタッフを積極的にPTA活動に参加させてください。スタッフの視野や人脈も広がりますし、何と言っても「女性のクチコミ威力で、お金をかけずに企業イメージが向上する」というおまけもありそうです。