批判する資格なし

2013年6月17日更新


東奥日報コラム「あおもり経済未知しるべ」(第17回)

●3年ぶりの衆議院議員選挙が終わりました。確定投票率は59.32%で戦後最低です。皆さんは投票に行きましたか?年代別の投票率は20歳代で30%台後半、3人に2人が棄権している状況です。彼らは「投票しても何も変わらない」と言うけれど、では、投票しなければ何かが良くなるんでしょうか?たとえば、外食したら代金を払うことが義務であるように、社会の一員である以上、投票は義務です。私も、この選挙方法が一番優れているとは思いません。でもだからこそ、投票して自分の意志を明らかにする必要があると信じています。たとえそれが、時には白票であってもです。投票自体を棄権した人は、消費増税に反対する権利も、年金やTPPや原発に関して主張する資格も全部放棄し、誰かに与えられる未来を無条件で受け入れることを表明したようなものです。権利は義務の誠実な履行によって与えられる、と言います。

●今回の選挙結果は、立場や考え方によって評価が分かれるところでしょうが、きちんと投票した人には、自分の意志を表明したという事実が残ります。これからの政権が期待通りの成果を残すかどうかとは別に、その誕生にかかわって自分の意志を表明したことで、次回の選択や自身の行動に対する認識が少しずつ変化していくでしょう。誰かが自分にとって好ましい状況をつくり、黙っていても好ましい成果を配分してくれていた時代はとうに過ぎ去って、自分で行動することでしか自身への成果は残らない時代です。たとえ選択が間違っていて、受け取る成果が今回は不満足なものであっても、選択し続けることでしか好ましい成果は手に入れられないと思います。選択することをあきらめてしまったら、選択するチャンスすら失いかねません。投票された方には、釈迦に説法だと思いつつも。

●2012年の最後の回を担当させていただきました。1年間、この機会を与えていただいたことに感謝し、自らを戒めつつ「自分で選択し続ける」覚悟をもって新しい年を迎えたいと思います。みなさまも、よい年をお迎えください。来る年がみなさまと青森県にとって、充実した楽しい日々でありますように。