女性の婚活応援コラム

このコンテンツは五所川原市が運営する「ごしょがわら縁結びサポートセンター」縁結びサポート事業の一環として「NPO法人プラットフォームあおもり」がコンテンツ制作・運営管理を行なっております。

【第2話】オバサンと私


「パッと見いい女風」を目指して日々ガンバっている私。
朝早く起きた時だけ、ストレッチを少々。いきなり服装を全て変えるのは、結構お金がかかるので、カバンや靴など、小物のテイストを女子力高めにしてみた。

ヒールを履くときはとりあえず猫背に注意。一日過ごすだけで足がパンパン。毎日はできなくても、時々、頑張って履くことにしている。大丈夫、今はそんなに臭わないサロンパスがありますから。

女子力の高いピンクベージュのカバンは、カチャカチャ音がする金属の留め具がポイント。
カバンを持ったまま、今まで通り乱暴に車のドアを開け閉めしていたら、カチャカチャによる無数の傷が着いてしまっていた。ドアの下部分は、マッコウクジラの背中のような傷だらけの状態だ。

30代半ば…

・・・なるほど所作ね。オーケーオーケー。
リュックサックにスニーカーの生活だったので、あらゆる仕草がボーイッシュになっていた。そんなことにも気がつかないで、出会いだなんだ、30半ばのオバサンが酔って騒いでいたのかと思うと恥ずかしくてたまらない。

ところで、30半ばの女性は、やっぱり「オバサン」なのだろうか?
私はやっぱり、オバサンだと思う。昔に比べて若く見える女性が多いとか、女性を年齢で見るなとか、様々な意見があると思うけれど、私はオバサンだと思う。

子供はいないけれど、子供目線で考えてみる。
同級生はもちろん、弟や妹、昔一緒に遊んだ近所のチビッコもいつのまにか大人になり、結婚して子供がいる。しかもその子供たちはバブバブとおしゃぶりをくわえる年齢はとうに過ぎて、はっきりと言葉を操る年頃に成長している。そんな子供たちに、お母さん、お父さんより年上の知らない〇〇さんを、「お姉さん」と呼ばせてしまっていいのだろうか?

アラサー

「アラサー」という便利な言葉がある。
20代後半から30代前半はまとめてそう呼ばれるので、20代の後半ではちょっと焦ってやきもきするけれど、先のことを考えるいいきっかけになる。
逆に30代になると、まだ大丈夫な気がして(何が大丈夫なのかは不明)ちょっと安心、気持ちが楽になる。俗にいう「30過ぎたら無敵説」だ。
この時期は仕事もプライベートも本当に無双状態。楽しくてたまらない。結婚なんて、しなくてもいいかも?そう思えるほど、自信に満ち溢れていた。

これがいよいよ30代も半ばに差し掛かると話が変わってくる。とりあえず居心地の良いアラサー域からは出ていかなければならない。
結婚できるかできないかではなくて、私は出産できるのかできないのか、というなんとも切実な不安に襲われる。
子供が欲しければ、将来の出産を見据えて婚活をしなければならない。一緒にいて楽しいだけじゃなく、一緒に生きていけるパートナーを探さなければいけない。なんだか急に戦闘態勢だ。

一緒に生きていく=結婚

一緒に生きていく=結婚とは、生活を共にし、協力して家庭を築き、歳をとっていくことだと聞いている。
もちろん理解はしている。結婚はしたいけど私の人生は私のもので、このまま仕事を手放すことなく、できるだけ早く母親になりたいのだ。
生活を変えずになんてそんな虫のいい話はあるわけないことはわかっている。だけどここまで築いて来たものは簡単には捨てられない。
家庭を築くために、今まで一生懸命築いてきた人生を全て捨てるなんて、なんだか悲しいじゃないか。
捨てるのではなく、ちょっとの間、置いておきたい。またいつか取り出せる場所に、今までの人生の大事な部分を、しまっておきたい。
落ち着いたら、また前のように過ごせばいい。
これは、ワガママな考えだろうか?

好き勝手今までやって来た(そんなつもりはないけれど独身女が楽しそうにしているだけでそう思われがち)私に対し、世間の風当たりは時々冷たいけれど、周りの人はやけに優しい。
子供たちが「ねぇねぇ、オバ・・」と言おうものなら平成生まれのお母さんがものすごい勢いでそれを制し、「オバサンじゃないでしょ?お姉さんでしょ?」訂正してくれる。

アラサー域を飛び出す

いいんだよ。大丈夫、オバサンでいいんだ。
自信を持とう。
今までの自分を失って、何も知らない世界に放り出されたわけじゃない。アラサー域を飛び出して、自分の力で、自分の人生を歩んでいく。
相手探しは、イベントの一環。今までだってなんとかやってきたんだから、これからだってきっとなんとかなるはずだ。

オバサンだらけの飲み会は楽しい。お互いを褒めることしかしなくなる。20代はあんなに不安だらけで、不幸自慢ばかりしていたのに。
不幸話なんて、慰めてもらいたい、構ってもらいたい子供がすることだと知ったから。
未来の話と、最近嬉しかった話、親の話、恋の話。
美味しいものを食べて、美味しいお酒を飲んで、また元気に会おう。それだけでいい。

これでますます「パッと見いい女風」に磨きがかかってしまう。これ以上モテたら(妄想上で)どうなってしまうのだ。もう選べない。
とりあえずお金を貯めて、留め具が暴れないカバンを買おう。女子力は、枯れさせないことが大事らしい。

【第3話】お花見と私へ続く